コーギー

原産国: ウェールズ

体重: 10kg〜14kg
体高: 25cm〜30cm

性格や魅力:
コーギーは、その鮮やかな外観と楽しい性格で人々を魅了します。元々はウェールズの農場で牛を追うために飼われていたため、活動的で聡明、そして頑丈な犬種です。小さい体格と大きな耳、そして一見すると真剣そうな表情が彼らの特徴ですが、実際にはとても愛情深く、人懐っこく、そして何よりも遊び好きな犬種です。

コーギーは家族全員に対して愛情深く、特に子供との相性が良いです。彼らは社交的で友好的な犬種で、家族以外の人々や他のペットともすぐに打ち解けることができます。また、コーギーは非常に知的で、新しいコマンドやトリックを学ぶのが得意です。彼らの明るく活発な性格は、家庭での生活を楽しくさせること間違いありません。

歴史:
コーギーの歴史は、10世紀頃にまで遡ることができます。ウェールズの農民は、小さな体格ながらも敏捷性と頑丈さを兼ね備えた犬を必要としており、これがコーギーの起源とされています。羊を追う仕事には、小さな体格が有利であると考えられていました。なぜなら、コーギーは牛の蹴りを避けるために低く潜ることができ、また、小さな体格ながらも十分なスピードと力を持って牛を制御することができたからです。

コーギーは二つの異なる品種、ウェルシュ・コーギー・パンブロークとウェルシュ・コーギー・カーディガンがあり、それぞれが異なる歴史と特性を持っています。パンブロークはより知られており、短い尾と丸い耳が特徴です。一方、カーディガンは少し大きく、尾が長く、耳が点状になっています。

イギリス王室とコーギーとのつながりは有名で、特にエリザベス女王は生涯で30頭以上のパンブローク・ウェルシュ・コーギーを飼ってきました。これにより、コーギーの人気は世界中で高まりました。

飼育の注意点:
コーギーは元々活動的な作業犬であるため、適度な運動が必要です。毎日の散歩や遊びが彼らにとって重要な活動です。体重が増えやすい傾向にあるため、食事と運動を適切に管理することが重要です。

また、コーギーは聡明な犬種で、頭を使う活動を楽しみます。パズルトイや訓練は、彼らの知的好奇心を満たし、良い行動を奨励するための素晴らしい方法です。

彼らは人間との強い絆を持ち、一人で長時間過ごすのを好まないため、家族と一緒にいる時間をたくさん確保することが大切です。

牛の足を噛んでコントロールしていた特性から人の足を噛む子もいます。幼い頃から人の足を噛んではいけない事を教えましょう。小さなお子さんがいるご家庭は特に気をつけないといけません。

罹りやすい病気:
コーギーは一般的に健康な犬種ですが、一部の遺伝的な健康問題に注意が必要です。脊椎疾患の一種である脊髄性神経変性症や、目の問題である進行性網膜萎縮症(PRA)に影響を受ける可能性があります。

また、コーギーは適切な食事と運動が管理されていない場合、肥満になる可能性があります。肥満は関節問題や糖尿病など、他の多くの健康問題を引き起こす可能性があるため、定期的な運動と適切な食事の管理が必要です。

さらに、コーギーはアレルギーにも影響を受ける可能性があります。食物アレルギー、皮膚アレルギー、環境アレルギーは特に一般的で、彼らの皮膚や消化器系に問題を引き起こす可能性があります。

短足と長い胴体を持つ犬種であるため、コーギーは特に背中の問題に注意が必要です。ジャンプや高い場所からの落下は避けるべきで、特に運動中や家具の上を移動する際には注意が必要です。

全体として、コーギーは飼い主に対して忠誠心が強く、友好的で活動的な犬種です。彼らの飼育には適度な運動、健康的な食事、そしてたくさんの愛情が必要です。その報酬として、コーギーは飼い主に対して無条件の愛と友情を提供します。そして彼らの愛らしい姿とユーモラスな性格は、人々を喜ばせ、笑顔にしてくれます。