ミニチュアシュナウザー

原産国:
ドイツ

体重:
7kg前後

体高:
30cm~35cm

性格や魅力:
ミニチュアシュナウザーは、見た目は老いた仙人のような魅力があり、しかし心の中は一日中、探検家のように冒険を追い求めています。犬種としては小さな体躯ながら、その中には強い意志と底知れない愛情が溢れています。幾多の困難を乗り越えてきたドイツの歴史を背負ったかのような、彼らの魅力的な顔立ちと姿勢は、まさに「小さな戦士」そのものです。

歴史:
この愛らしいミニチュアシュナウザーの歴史を紐解いていくと、14世紀のドイツまで遡ります。もともとはジャイアント、スタンダード、そしてミニチュアの3種類があるシュナウザー家族の一員で、彼らはネズミ退治や家畜の誘導に活躍していました。 彼らはその賢さと警戒心の強さ、主人に対する忠誠心を買われて、第一次世界大戦ではドイツの軍犬として情報伝達の役割を与えられたほどの優秀さでした。そして、その仕事ぶりを見ていたドイツの農夫たちは、「これだけ優れた犬種を、もっと手軽に飼えるようにしたい」と思ったのです。そして、彼らはスタンダードシュナウザーをアーフェンピンシャーと交配して小型化することに成功し、ミニチュアシュナウザーが誕生しました。その後、アメリカに渡り、さらに改良が進み、現在のミニチュアシュナウザーの形になりました。それからは、アメリカでは人気犬種ランキングの上位に位置するほどの人気を誇っています。日本に初めて来たのは戦後ですが、本格的に家庭犬として普及したのは1960年代からです。

飼育の注意点:
ミニチュアシュナウザーの飼育については、「肝心の肝心は適度な運動」と覚えておきましょう。彼らは元気いっぱいで、一日中走り回っても全く疲れを見せません。しかし、心配いりません。彼らは室内での遊びだけでも満足するので、アパートでも問題なく飼うことができます。しかし、美しい外見を維持するためには、週に数回のブラッシングと定期的なトリミングが欠かせません。特に、彼らの特徴的な「仙人顔」を維持するためには、専門のトリマーの手を借りることをお勧めします。そして、尿結石ができやすい体質なので、定期的な健康診断も重要となります。

罹りやすい病気:
「ミニチュアシュナウザーが罹りやすい病気は何?」と聞かれたら、「眼科系の疾患です」と答えます。特に若いころから白内障にかかりやすく、これは遺伝的なものとされています。また、心臓病や腎臓病のリスクも少しだけ高めです。しかし、定期的な健康診断とバランスの良い食事、そして適度な運動を心掛ければ、彼らは長く健康な生活を送ることができます。つまり、彼らの飼育において最も大切なことは、「愛情をたっぷりと注ぎ、健康管理に気をつけること」なのです。