飲み水はミネラルウォーターより水道水が◯
犬に水を与えるとき、水道水とミネラルウォーターどちらも問題ないのですが、安全性の面から考えると水道水が優れています。その理由は、水道水の方が水質検査が厳しく行われ、塩素殺菌がされているからで、雑菌が増えにくいのが特徴です。特に、こまめに水を取り替えることが難しい外出や就寝時には水道水がおすすめです。
一方で、水道水に残留する塩素について心配する意見もありますが、日本の水道水に残る塩素濃度は非常に微量で、世界保健機関のガイドラインを大幅に下回っています。そのため、体への影響はほとんど心配ありません。ただし、カルキ臭を気にする場合は煮沸で消すことができますが、加熱により塩素が消えてしまい雑菌が増えやすくなるので注意が必要です。
ミネラルウォーターについては、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの含有量によって硬水と軟水の2種類に分けられます。しかし、犬が必要とするミネラルは微量であり、硬水を常用するとミネラルの過剰摂取になる可能性があります。硬水が尿石症の直接的な原因になるとは言えませんが、過剰摂取を防ぐためにもミネラルの含有量が少ない軟水を選ぶことをおすすめします。
以上のように、こまめに水を取り替えられないときは、安全性や塩素濃度、ミネラルの過剰摂取を考慮して、水道水を与えることがおすすめです。