眠い以外にもあった、あくびの理由
人間があくびをする時とは異なり、犬があくびをするのは必ずしも眠い時だけではありません。実際、あくびは緊張や不安などのストレスを感じている時に出やすい行動であり、犬のあくびにはカーミングシグナルという、自分自身や相手を落ち着かせる意味があります。例えば、爪切りやお風呂、病院診察などの苦手な状況や叱られている時にあくびをする犬は、自分を落ち着かせようとしたり、「これ以上叱らないで」というサインを送っている可能性があります。
また、人間同士であくびが伝染するように、飼い主のあくびが犬に伝わることもあります。これは犬の共感力の高さの表れで、飼い主と一緒に過ごす期間が長いほど、犬の共感力は高くなる傾向にあります。
ただし、リラックスしているはずの犬があくびを繰り返す場合は注意が必要です。貧血や低血糖、口腔内の病気などが原因の可能性もありますので、あくびの回数が極端に多い場合は獣医に相談することをお勧めします。
あくびがうつりやすい犬は共感力が高いという証拠であり、飼い主さんの顔を見ながらあくびを止める犬も多いです。そのため、自分のあくびが犬に伝染するか試してみるのも面白いかもしれません。