強がっているけど本当は痛い?

犬は本能的に痛みを隠そうとする傾向があります。これは野生時代に弱みを敵に見せないようにする行動の名残で、そのため犬が痛みを感じていることを飼い主が気づくのは難しいことが多いです。

しかし、痛みを感じている犬は普段とは異なる行動や態度を示すことがあります。一例として、痛みを我慢している犬はじっと動かない、体を丸めて休む姿勢をとる、体に緊張感や力みが感じられる、落ち着きがないなどのサインを見せることがあります。

また、体を触られるのを嫌がる、飼い主と距離を取る、息遣いが荒い、小刻みに震えるなども痛みを感じている可能性のあるサインです。特に「祈りのポーズ」(上半身を床につけたままお尻を高く上げるポーズ)をとる場合は、強い腹痛を感じている可能性があり、急性膵炎や下痢を起こしている可能性があります。

また、関節炎など慢性的な痛みの場合は、段差を嫌がる、歩くのが遅い、立ち上がりに時間がかかるなどの症状を見せることがあります。特に高齢の犬の場合、関節炎などの問題を抱えている可能性が高く、痛みに見逃さないよう注意が必要です。

以上のことから、犬の普段と違う様子や行動が見られたら、それは犬が痛みを感じている可能性のサインである可能性があります。そのような場合は、すぐに獣医に相談することが重要です。