実はやらないほうがいいご飯前の「待て」

食事の前に「待て」をさせる——多くの飼い主がしつけとして実践していますが、実は犬の心身にとって逆効果になる可能性があります。

なぜご飯前の「待て」は問題なのか
犬はご飯を目の前にすると、消化液(胃酸)が分泌され始めます。「待て」で長時間待たせると、食べ物がないのに胃酸だけが分泌され続ける状態になります。これを繰り返すことで胃への負担が蓄積されます。また空腹時に興奮状態が続くと、食事時の早食いを誘発することもあります。

待てのしつけそのものは悪くない
「待て」コマンド自体は大切なスキルです。問題は「ご飯前に毎回長時間待たせること」。食事は準備ができたらスムーズに食べさせるほうが、消化器系への負担が少なくなります。

食前の「待て」の代わりにできること
・食事を準備している間に「おすわり」や「ふせ」を短時間させる(落ち着かせる効果あり)
・フードボウルを置いたら「いいよ」の合図ですぐ食べさせる
・食事中に邪魔しない(食べている途中で触る・食器を取り上げるのも不安を招く)

食事は犬の一日の中でも大きな喜びのひとつ。その時間をストレスなく楽しめるよう、シンプルなルーティンを作ってあげましょう。「準備→おすわり→いいよ→食べる」というシンプルな流れが、犬にとっても飼い主にとっても一番スムーズです。