パグ

原産国: 中国
体重: 6〜9kg 体高: 25〜28cm
性格・魅力
「Multum in parvo」—ラテン語で「小さな体に多くを詰め込んだ」という意味。これがパグの公式キャッチフレーズです。ぎゅっと押し込まれたような顔、ずんぐりした体、そして想像を超える表情豊かさ。見ているだけで笑顔になれる、唯一無二のビジュアルを持つ犬種です。
明るく陽気で、誰に対してもフレンドリー。吠えることが少なく、攻撃性も低いため、初めて犬を飼う方にも向いています。ただし、頑固でマイペースな一面もあり、自分のペースを乱されることを嫌います。「甘やかされ上手」でもあるので、しつけはしっかりと。
おもしろ歴史
パグの歴史は古代中国まで遡り、皇帝たちに溺愛されていました。番犬でも猟犬でもなく、純粋に「人を癒す存在」として宮廷で育てられてきたのです。
ヨーロッパにはオランダの東インド会社を通じて16世紀に伝わりました。このとき有名なエピソードがあります。1572年、オランダのウィリアム1世(オレンジ公)が暗殺者に狙われた際、愛犬のパグが吠えて危険を知らせ命を救ったとされています。これをきっかけにオランダ王室の公式犬になったと言われています。
ナポレオンの妻ジョゼフィーヌも熱烈なパグ好きで、結婚式にパグを参列させたほど。「パグを選ぶのは王族の嗜み」という時代があったのです。
飼育のポイント
顔のしわのケアが特有の日課です。しわの間に水分や汚れが溜まるとかびや炎症の原因になるため、毎日やさしく拭き取る習慣を。目が大きく突出しているため、外傷に注意が必要です。散歩中に草むらや低い棚に目をぶつけないよう気をつけましょう。
短頭種のため暑さに非常に弱く、熱中症のリスクが高い犬種です。夏の気温が高い日は外出を控え、室内でエアコン必須。お散歩は気温25℃以下の朝夕に限定することを推奨します。
かかりやすい病気
「短頭種気道症候群」による呼吸困難が最大のリスクです。ひどい場合は手術が必要なこともあります。また、「パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)」はパグに特有の神経疾患で、比較的若い年齢で発症することもあります。眼科系では「角膜潰瘍」「乾性角結膜炎(ドライアイ)」が多く見られます。定期的な眼科検診を欠かさず。
ワンダフル豆知識
パグのグループを英語で “a grumble of pugs”(不満のパグ集団)と呼びます。なんとも名言。複数のパグが集まったときの表情を想像するだけで笑えてきます。また、有名パグといえば映画「メン・イン・ブラック」のフランク。あのコメディセンスはパグにしか出せないものです。
