パピヨン

原産国: フランス・ベルギー
体重: 3〜4.5kg 体高: 20〜28cm
性格・魅力
パピヨンはフランス語で「蝶」。大きく広がった耳が蝶の羽に見えることから名付けられました。その名のとおり、軽やかでエレガント、でも内側は誰よりもアグレッシブというギャップが魅力です。
全犬種中8位(スタンレー・コレン博士の「犬の知能ランキング」より)という圧倒的な知性を持ちます。小型犬のなかではトップクラスの賢さで、コマンドを5回以内で覚え、95%以上の確率でこなせるとされています。アジリティ競技では小型犬ながら大型犬を抑えて優勝することも珍しくありません。
好奇心旺盛でエネルギッシュ。「小型犬だから運動は少なくてOK」と思ったら大間違い。体の小ささに似合わぬスタミナの持ち主です。
おもしろ歴史
パピヨンの祖先は「ドワーフ・スパニエル(矮小スパニエル)」と呼ばれ、15世紀頃からヨーロッパ貴族の間で愛されていました。ルーベンス、ルノワールなどの絵画にも描かれており、その歴史の長さは小型犬随一といえるでしょう。
あのマリー・アントワネットもパピヨンを愛した一人。断頭台に向かう前夜も、愛犬と最後の時を過ごしたとされています。歴史の波に翻弄されながらも、人々の傍らに寄り添い続けた犬種です。
耳が立っているのが「パピヨン」ですが、耳が垂れているタイプは「ファレーヌ(蛾)」と呼ばれます。同じ犬種でもこんな違いがあるのは意外ですね。
飼育のポイント
賢い分、退屈するとストレスを溜めます。毎日のトレーニングや知育おもちゃで頭を使わせてあげることが大切です。「何か仕事をしている感」があると最も満足してくれます。
小型犬にしては体力があるため、1日2回の散歩は必須。飛び降りや急な方向転換で膝蓋骨脱臼(パテラ)を起こしやすいので、生活環境の段差対策を忘れずに。平均寿命は14〜16年と長寿な犬種なので、長いお付き合いを見据えた健康管理を。
かかりやすい病気
小型犬に多い「膝蓋骨脱臼(パテラ)」と「進行性網膜萎縮症(PRA)」に注意。また、心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)も小型犬共通のリスクとして定期検診を推奨します。歯が小さく密集しているため、歯周病にもなりやすい傾向があります。毎日の歯磨きが予防の第一歩です。
ワンダフル豆知識
パピヨンは「犬のアスリート」とも呼ばれ、アジリティ競技では驚異的なパフォーマンスを発揮します。体格で有利なはずの大型犬に勝ってしまうこともあり、見ている観客を大いに沸かせます。賢さと運動能力の両方を兼ね備えた、まさにスーパードッグです。
